「続けた人にしか見えない景色」がある|無理なく続けるための2つのコツ

 事業をしていると、すぐには結果が出ないことがたくさんあります。私自身もまったくのゼロからの開業だったので、開業当初は、チラシ配り、X(Twitter)での発信、YouTubeへの投稿、名刺交換会への参加など、いろいろ試してみました。ところが、一生懸命取り組んでもほとんど反応がなく、「本当に意味があるのだろうか」と不安になった思い出があります。

 しかし、事業における取り組みは、むしろ短期間では答えが出ないものの方が多いかもしれません。最初は誰にも気に留められず、どんなにチラシを配っても1件の問い合わせもなく、YouTubeに投稿しても一向に登録者が増えないかもしれません。それでも、長く続けることで少しずつ存在を知ってもらい、やがて問い合わせや売上につながることがあります。

 数週間、あるいは数か月で結果が出ないと、途中でやめたくなることもあります。もちろん、実際にやってみながら、やり方をどんどん見直すことは必要です。ただ、少しもったいないと思うのは、成果が出る前にやめてしまうことです。方向性さえ合っていれば、「続けた人にしか見えない景色」があると思います。続けることで成果につながるケースは少なくありません。だからこそ、愚直に続けられることも一つの才能だと思います。

 では、どうすれば無理なく続けられるのでしょうか。事業とは少し違いますが、私はジム通いを10年以上続けています。そのなかで大切なポイントが二つあると考えています。

頑張りすぎない

 一つ目は、「頑張りすぎないこと」です。

 ジム通いを考えたとき、プロのアスリートを目指すのであれば、厳しいトレーニングが必要で、生半可な気持ちでは続けられません。しかし、私の場合は、体力をつけたい、腰痛や肩こりを改善したいという程度ですので、毎回限界まで頑張る必要はありません。

 むしろ、「心地よい」「楽しい」と思える範囲にとどめていることが、長く続けられている理由だと思います。最初から高すぎる目標を設定すると、できなかったときに嫌になってしまいます。

 事業でのSNSやYouTubeでの発信も、これに似ている気がします。最初から完璧な投稿を目指すより、無理のない頻度と内容で、自分なりの投稿スタイルをつくって続けるほうが、結果につながりやすいと思います(私の場合、YouTubeは少し方向性が違うと感じたので、現在はXへの投稿だけにしていますが……)。

 もちろん、内容の濃い発信を長く続けられるに越したことはありませんが、気負いすぎず、自分のペースで黙々と続けることで、大きな成果につながることもあります。最初は続けることを第一に考えて、そのうちにプロのアスリートを目指すように発信に熱中していく順番でも良いと思います。

習慣にする

 二つ目は、「習慣にすること」です。

 ジムに行くことが週1回の特別なイベントだと、「今日は面倒だからやめよう」と考えがちです。ところが、毎日行くのが当たり前になると、歯を磨くのと同じように、あまり考えずに行動できるようになります。

 事業のルーティンも同じです。特別なことにするのではなく、例えば「週に1回、まとめて7本の情報を発信する」のではなく、「毎朝1本、情報を発信する」と決めてしまうとよいと思います。気分や意欲にかかわらず、「いつものルーティン」として予定の中に組み込むことで、継続しやすくなります。

 多くの試みは、成果が出るまでにある程度の時間がかかります。せっかく始めても、成果が出る前にやめてしまえば、それまでの積み重ねも途切れてしまいます。頑張りすぎず、習慣にする。地味ではありますが、事業で成果を出すためには、この二つがとても大切なのではないかと思います。自分のやり方でコツコツ頑張り続けられるのは立派な才能だと思います。

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