会計専門職大学院の特設講座を修了しました

 税理士は資格を取るために勉強しますが、資格を取ってからも勉強し続けないといけません。そこで税理士には年間36時間の研修が義務付けられているのですが、年間36時間というと一日あたりたったの6分間です。実際には税法や会計基準の改正、その他の知識を勉強するには一日6分間では全く足りません。

 ということで、もっと多く勉強しないといけないのですが、今年は一念発起して青山学院大学の開催されている「税理士のための会計専門職大学院特設講座」に参加しました。

特設講座のカリキュラム

 税理士と言いましても開業税理士、税理士法人の所属税理士、資産税専門の税理士、企業内税理士などなどいろいろなタイプの税理士がいますが、ざっくりと言うと「法人税が専門の税理士」と「資産税が専門の税理士」のいずれかが多いです。

 今回受講した青山学院大学の特設講座では、このうち法人税が得意な税理士をターゲットにしていて、法人向けの高度なサービスを念頭に「税務、会計、法務」などについて次のようなカリキュラムが組まれていました。

  日程 内容 講師
1 6/6(土)13:00-18:40 会社法務 大学教授
2 6/13(土)13:00-18:40
3 6/20(土)13:00-18:40 国際税務
4 6/27(土)13:00-18:40 税務訴訟事例
5 7/4(土)13:00-18:40 財務戦略の立案と実践
6 7/11(土)13:00-18:40 事業再生支援 実務家
7 10/10(土)13:00-18:40 会計実務 大学教授
8 10/17(土)13:00-18:40
9 10/24(土)13:00-18:40 企業経営分析
10 10/31(土)13:00-18:40
11 11/7(土)13:00-18:40  地域企業評価
12 11/14(土)13:00-18:40 企業経営改善 実務家

 こうやって見てみるとなにやら難しそうな講座名がズラリ…。「でも望むところです!たくさん勉強して今後の仕事の役に立てます」ということで意気込んで申し込みを行い、授業料を支払って開校日を待っていました。

新型コロナで急遽オンライン開催に

 ところが今年の年明けあたりから新型コロナウイルスのニュースが出始めて、4月には緊急事態宣言が出される事態になりました。これにともなって青山学院大学からも今回の講座をzoomで開催に変更するとの通知がありました。

 この講座を申し込むにあたっては単に学ぶだけではなく「他の税理士と交流したい!」というのも思いもあったので非常に残念でしたが仕方ありませ。でも「既に納めた18万円の受講料分は回収してやるぞ」と考えて第1回目の講義に臨みました。

 ところで世間でもオンライン授業についていろいろな話を聞きますが、実際に自分が受講してみると次のようなメリットとデメリットを感じました。私個人としては対面で話すことが好きなため「他の受講生と交流しにくい」「他の受講生の反応が見えにくいため話しにくい」というデメリットの方がより気になってしまったのですが…

<オンライン講義のメリット
(1)自宅で受講できるので通学時間が無駄にならない
  →集中するために事務所で受講していたため、あまりメリットを感じず
(2)気になったことをその場ですぐに検索できる
  →PCを2画面使って受講していたため1つの画面は調べものに使えました
(3)チャットを使って講師に質問できる
  →チャットでメッセージを送るだけなので手を挙げて質問するよりハードルが低いかもしれません

<オンライン講義のデメリット
(1)自宅で受講できるのでダラダラしやすい
  →事務所で受講していたため頑張れましたが自宅での受講だと集中し続けるのが難しそうです
(2)他の受講生と交流しにくい
  →オンラインで一緒に講義を聞くだけなので交流しにくかったです
(3)自分の発言中、他の受講生の反応が見えにくいため話しにくい
  →顔を見ないで画面を見て話すことに慣れが必要です

講座を修了して感じだこと

 当初は久しぶり(20年ぶり…)の大学の講義で都心のおしゃれなキャンパスに行くことを期待していたのですが、今回はコロナということで少し残念な結果になってしまいました。

 12回の講座の全体を通して考えると、それぞれのトピックスの重要ポイントを講師の先生方がピックアップして説明してくださったため「面白いな」と感じることができました。ただ、全12回の講義のうち10回が教授の講義でかなり学問的だったので、もっと「具体的な事例」や「税理士として何ができるか?」など実務的な内容を増やして欲しいなと思いました。

 なお、受講生同士の交流については後半になって一部受講生が中心となってオンライン飲みを開催したため少しはできたかなと思います。この講座は来年以降も続くようですので、興味のある税理士方の参考になれば幸いです。

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