税理士に相談するのはいつ?「用事がないとき」でも大丈夫です

「用事ができてから」じゃなくても大丈夫です

 税理士への相談というと、何か具体的な相談事や困りごとがあるときにするものだと思われるかもしれません。もちろん、「新規事業を考えている」「大きな設備投資を計画している」「税務署から書類が届いた」といったときは、相談していただきたいタイミングです。

 ただ、実際には、はっきりした相談ごとがあるときだけが相談のタイミングではないと思っています。むしろ、何気ない会話の中から大事な話が出てくることがよくあります。

世間話は「大切な無駄」

 月次訪問をしているお客様の場合、毎月の訪問時には、こちらも直近の試算表を確認し、売上や利益の状況、納税予測、前期との比較などをある程度頭に入れたうえで伺います。また、その時期に関係する税務や経理の話題があれば、そうしたこともお話しします。

 ただ、正直にいうと、毎月トピックがあるわけではなく、急いで話すことは何もない月もあります。特に、業績が安定していて、資金繰りも大きな心配がない会社の場合は、訪問しても業績を簡単に確認したらあとは「世間話」で終わることが多いかもしれません。でも、私はそれが「大切な無駄」だと思っています。

 「最近どうですか」「忙しいですか」「採用は順調ですか」「ご家族はお元気ですか」といった世間話は、一見すると、税務や会計とは何も関係がないように見えるかもしれません。

 でも、こうした会話の中で、「社長が今どのようなことを考えているのか」「会社をどの方向へ進めたいのか」といったことが分かりますし、思わぬ税務上のリスクに気づくこともあります。ちなみに、税務調査でも、経営者との世間話をきっかけに、帳簿からは見えなかった税務上の論点が見つかることがあります。

「相談」というより「ちょっとお喋り」くらいで大丈夫です

 一方で、月次訪問がないお客様の場合、どうしてもやり取りが事務的になりがちです。月次の試算表やレポートをお送りし、こちらから気になった点をお伝えします。ただ、訪問や定期的な面談がないと、どうしても「何かあれば相談してください」という形になりがちです。

 ところが、この「何かあれば」が少し難しいところです。お客様側からすると、「これくらいで相談していいのかな」「もう少し具体的になってから話そう」と思ってしまうこともあると思います。

 でも、税理士としては、まだはっきり決まっていない段階の話ほど、早めに聞かせてもらえると助かることがあります。決まってからでは選択肢が少なくなることもありますし、事前に分かれば、税務や資金繰りの面から一緒に考えられることもあります。

 税理士に連絡するとなると、少し構えてしまう方もいるかもしれませんが、「ちょっと最近の状況を話したい」「まだ具体的ではないけれど、考えていることがある」くらいの気持ちで連絡していただいて構いません。むしろ、そうした気軽な会話の中から、こちらも気づけることがあります。

できるだけ月次訪問を大切にしている理由

 当事務所では、もともとクラウド会計やオンラインでのやり取りを活用しながら、事務所を運営してきました。オンラインでの資料共有やちょっとした連絡はとても便利で、今でも大切にしています。

 ただ、やはり実際にお会いして話すことで分かることもあります。特に浦安や葛西周辺のお客様には、できる限り月次訪問を取り入れていただくようにしています。

 もちろん、すべてのお客様に必ず訪問が必要というわけではありません。お客様のご都合に応じて、オンラインでのやり取りを中心としている場合もあります。それでも、ときどき顔を合わせて話すことで、数字だけでは分からない会社の空気や、社長の考えを知ることができます。それが、結果的により良いサポートにつながりやすいと感じています。

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