税理士になった理由

いまでこそ税理士という仕事をさせていただいていますが、人から「なぜ税理士になったのか?」と聞かれれば、自分でもなかなか不思議な理由だったなと思います。

かけっこが得意だった子供時代

子供の頃は勉強よりもかけっこが大好きで短距離長距離を問わずに走るのが早い方でした。中学校で陸上競技部に入部すると顧問の先生からの勧めで長距離に専念することになり、3年間それほど大した成績は残せませんでしたが、地区の陸上競技大会で入賞したり、地元の駅伝大会で区間賞を取ったりと体力だけが取り柄のごく普通の子供でした。

そんな私ですが、将来の夢ははっきりしていて警察官になることでした。中学高校時代によく放送していた「警察24時」は私の大のお気に入り番組で、正義の味方である警察官が犯罪者を追い詰める姿は私にとってまさにヒーローそのものでした。また、勉強はそれほど好きではなかったけれども体力には自信があったので、警察官ならばピッタリだろうと考え、大学4年時に警察官の採用試験を受験し合格することができました。

今になって思えば警察官にとって犯罪者に立ち向かう体力は当然重要ですが、根気強く捜査を続ける精神力や、憲法や刑法などの法令を正しく理解するための知力も非常に重要ですので、体力があるから向いているだろうなどという甘い考えでは通用しなかったと思いますが。

大学4年時に受験した警察官採用試験の合格通知書

経済犯罪の捜査から簿記へ

そんな感じで子供の頃から警察官になりたいと考え、採用試験にも合格した私ですが、いざ合格してみると、 捜査一課で凶悪犯罪を捜査したいのか?それとも交番で地域の方々の安全を見守りたいのか?など理想とする警察官像がはっきりしておらず、ただ漠然と犯罪から国民を守る警察官に憧れていただけだと気づきました。

そんなときにたまたま目にしたのが経済犯罪の捜査を紹介するテレビ番組でして、「ああ、警察官にもこんな仕事があるんだ」と知るとともに、財務知識を駆使して経済犯罪を解明する警察官の姿に憧れ、将来経済犯罪の捜査をするのであれば財務諸表くらいわからないといけないだろうと即座に簿記の勉強を始めることにしました。これが私が税務や会計の世界に足を踏み入れた第一歩になりました。

やるならばプロになりたい

子供時代は勉強がそれほど好きではなかったと言いましたが、それでも大学まで人並みには勉強してきたつもりでした。しかし、簿記に出会うまでは両親や学校の先生から与えられた課題をただ勉強してきただけで、自らすすんで勉強したというのは簿記が初めてだったように思います。

そして、最初は警察官として経済犯罪の捜査をしてみたいと考えて初めた簿記の勉強ですが、勉強すればするほど奥が深いと感じるようになり、 次第に 「やるならばこの分野のプロになりたい」という気持ちが芽生えていきました。そんなときに大学の同級生がたまたま持っていたのが専門学校の税理士講座のパンフレットでして、このとき税理士という職業があることを知り、自分も税理士を目指してみようと決意しました。

その後は辛い受験勉強があったのですが、最初に感じたプロになりたいという気持ちを最後まで持ち続けることができたため、4年間の受験勉強でなんとか税理士試験に合格することができました。

こんな経緯があって子供の頃からの憧れていた警察官ではなく税理士になったのですが、いまでも町で警察官を見かけるとやっぱりかっこいいなと思うと同時に、税理士を目指した頃の初心を思い出して日々の研鑽を続ける活力になっています。

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